冬の女王その後

とりあえず今から書くSSは下記のコンベンションのときのセッションの残滓です。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=301023015&owner_id=8289000
GMのアルさん江、感想に代えて


「冬海君のこと、大好…ぃ…」
僕が機関車に乗ってこの世界にやってきたときに一瞬だけ見えた光が夏樹を包み込むきっと召還された理由が解決したからだろうか。
「夏樹、今なんて・・・。」
このままでは夏樹は地球に帰ってしまうだろう。
「ボクは冬海君のことが・・・。」
このまま手を伸ばせば夏樹が戻るのを止められるかもしれない、でも僕はそうしなかった。
かわりに僕は夏樹が地球から消えるときに残していったペンダントを取り出して消えてゆく夏樹に向かって放り投げた。




吹雪が去って冬の女王の居城から脱出した僕たちはネモさんのネフィリムの部隊の駐屯地へと戻ってきていた
「よかったのかぇ?いくらなんでもあんまりだったんじゃないのかぇ」
メイおばあちゃん、夏樹の戦友だったおばあちゃんが僕に聞いてきた。
「良いんだ、これで。夏樹はこのオリジンでやることをやって帰っていった、でも夏樹に助けてっていわれてやってきた僕はこうしてここにいる。」
「ふむ。まだやるべきことがあると」
おばあちゃんの言葉に僕はうなづいた。
「うん。僕は地球ではここで勇者って言われているのとは反対の臆病だった。だから本当に夏樹を助けられる力を手に入れられれば夏樹の所に帰れるとおもう。それだけじゃないけどね。」
「夏樹のこと、大切に思ってるんじゃな・・・。」
するとおばあちゃんは突拍子もない返しをしてきた。
みるみる顔に血が上っていくことがわかる。
「だ、だから僕と夏樹は幼馴染だからそんなことを思ったことは一度も…!」
「素直じゃないのぅ、ほれ、ネモ嬢ちゃんも帰ってきたわ」
おばあちゃんがそういうので僕は戻ってきたネモさんの所へかけていった。
僕はこれからネモさんの口添えでネフィリムの傭兵部隊の方にお世話になることになったからだ。そして僕は誰もいなくなった冬の宮殿を見上げながら一人つぶやいた
「それに…。女の子の方から告白されるのは癪だもんな…。だから地球に帰る時まで待ってて夏樹…。」