2004-03-01から1ヶ月間の記事一覧

潮騒の彼方に

無限に続く潮騒もはじまりの時はあった 海岸にたたずみ、貝殻を落とした音で気付いた。 月に宿した力が波を呼ぶ。 海に潮騒を、空に昼夜を、人に運命を。 形を変え、姿を変えて波は狂う、 皆を等しく飲み込もうと。 海に始まり、海に終わる。 イデアに刻む自…

雨の音色

降り注ぐ雨の一つ一つが私の心を傷つける。 交差点で君を見た日もこんな切ない雨だった 歩く君を横目に私に気づかない君の顔 とてもまっすぐには見られなかった 雨の路地を傘を差さずに歩いてく 他人を見る目で見られたくない 恐れた涙を隠すように。 いつか…

夜の不安

何かが急に不安になるときがある 夜の闇は僕たちを優しく包んでくれるけど 安息の繭の中で沢山の事を考えて居たんだ。 先の見えない明日の恐怖 今まで積み上げた歴史の積木の脆さ 夜になると眩しい光に隠された 本質だって見えてくる。 だれも居ない夜の公園…

言霊の迷宮

言葉の糸を織り込んで 心の絵画を書いていく 綺麗な言葉、汚い言葉、悲しい言葉。 目蓋の裏に浮かんだ言葉 何を選ぶか私次第。 自由だから悩みもする 言葉を紡ぐ者はだれしも落ちる言葉の迷宮 似た言葉、表せない気持ち、 全てが鏡となって私を写す。心をう…

真琴。

真なる音を奏でる竪琴。心を奏でる映し鏡。 弦を爪弾く度に心情が、響かせる度に信条が。 奏者は聴衆の為に 聴衆は奏者の為に 真なる竪琴は誰が為に鳴る? 矛盾を抱えた真琴は真ではないのか私は誰の為に生きてるのか 誰のために音を奏でるのか。 コメント:…

イルカ

イルカは夢を見る 人間には理解できない星の夢を共感して、 母なる海に抱かれて自然の理だけに縛られる 世界で一番自由な存在 水面は僕達が見た空の天井 陸地は彼らの宇宙 水底は母なる大地だった 宇宙から取り入れた息は 再び宙へと昇っていく。 そこに地球…

キモチ

新しい気持ち、 また私にはなかった 気持ちが生まれた。 好き、楽しい、悲しい、怒り 私は最初4つだけだと思ってた 「好き」だけど「悲しい」とか 「楽しい」けど「怒ってる」とか 新しい感情が生まれるたびに 迷うけれど 疲れるけれど 心が少しだけ ほんの…

ガラクタ箱

クッキーの入っていた箱 きれいにラッピングされた箱 食べられた後の箱を貰って 宝物を居れようと思った 川辺で拾ったきれいな石 みんなで作った粘土細工 山に成る金色のドングリ いつのまにか消えていた 捨てたかも知れない どこかにあるかも知れない 今思…

切り取った時間

切り取られた時間私は水晶で出来たナイフをもって私の時間を切り出した未来の奔流から過去の水源へと流れて行く今の時間水源の中は何もない闇を思わせて飛込む勇気を奪っていった切り取った時間なら新しい事は何もなくて再生しては巻き戻し、生温い所だけを…

向日葵

羨んでいる、その儚さを。 助けられてる、その強さに 折れそうなその体は 蝕まれることも無く立ち上がる 夢を忘れかけた僕は 唯迷うしかなくて それでも君は顔色変えず笑うだけで ただ付いてくる 汚い場所もさらけ出しても この体を抱き締めてくれた 折れそ…

風が吹く丘

大好きな丘に上って空を仰ごう。 いつもと違った風が注ぐ。 幾ら格好付けてみても、風は風。 風は人に強い力ってのをくれたのかも知れないけど 僕にとっては風は風。 いつもの風が注がれる丘がたまらなく好きなんだ comment 今日は帰省するのでちょっと短め…

前略 誰に宛てた手紙

前略 別れた君は元気にしてる? 柄にもなく筆を握ってみたよ 今はずいぶん便利になったから mailやTelでも良かったはずだね でもこれくらいが丁度良い距離、二人の距離 何時までも貴方の背中に甘えているわけには行かないから それでも貴方の事は嫌いじゃな…

翔べない天使達

あなたに翼を引き裂かれた 声にならない叫びが今も私の耳に残る 私をひしと抱き締めた手は そのまま白い羽を赤く染めたの。 それでも私は幸せだった。 身を裂かれている間はあなたの一番近くに居られたから あなたに心を引き裂かれた 音にならない嘆きが今も…

翼をください

ずっとふさいでいた僕の部屋 青い鳥がやってきた。 彼は不思議な顔をして、僕に向かって鳴いたんだ 僕は初めて窓の外を見たと思う、 歩いて行った窓に居る彼に触れてみたかったけれど 彼は陽気に一声鳴いたあと翼を広げて飛び立った。 僕は部屋を飛び出した…

モノイワヌヒトガタ

暗い森を歩んでた、お菓子の家を探してた 赤と白の蝶が二羽、たゆとう時へ誘ってる、 一際大きな大木に綺麗な人形が落ちていた。 ひじから先が抜けた細くて白い幼い手 眼窩から落ちた碧色の片眼 煤けた金髪が足まで届く壊れた少女の人形 ぼくは少女に声をか…

All or NothingⅠ

もう戻れない 分かれ道は過ぎ去った 退路はすでに無い あなたを下さい、なにもかもを… 純白の絵の具は筆に乗せたら白でなくなるように 汚れた心を染めて欲しい 中途半端な優しさは要らない 贖罪が欲しいんじゃない 全てが欲しいだけ もう戻れない 分かれ道は…

All or NothingⅡ

私は弱い生き物だから、 そんなに優しくしないで欲しい… 同情も哀れみも要らないから 半端な感情は止めて欲しい… 目の前にちらつかれると その全てが欲しくなる。 貴方の全てを奪い去り、 じぶんの物へとしたくなる 私の業がにじみ出る ALL…気の無い慰めは要…

たんぽぽみたいな天使

辛い時 苦しい時 心が折れそうな時 側にいて 励ましてくれた君。 私のために 笑って 泣いて 怒って 羨ましい位コロコロと表情を変える、君の情熱。 自分の事にだって、感動や関心が薄れてるのに 他人事に熱くなれる君の熱意 踏まれても、踏まれてもまた茎を…

Butterfly

グレーに潰される、 街の地図に笑って 僕たちは今飛び続けてる 分からない物とか 屁理屈だとか全部。 気にせずに好きな場所に行ける 何が大切で 何を守れば良いかなんて 出来る事でいい、 とにかく動く事! それだけで良い 無限大の空の下で 止まってるやつ…

燻ったままの炎

あてもなく、ただ呆然と繰り返す毎日 命限れる存在なのに 無駄に流れるだけの希薄な時間。 体に燃える炎を宿した懐かしい日々 懐かしいで終わらせないで、 可能性が有るのなら。 選ばれていない99より選んだあとの1を信じて 顔をあげれば良いだけだから。 幼…

月を敷いた街で

明るい夜が高く悲鳴をあげるとき この世に浮かぶ月の欠片が 音を立てて崩れて落ちるだろう。 都会に写す摩天楼を二人だけが歩いてた。 舞い落ちる白い、青い欠片が 雪のように時を閉ざしていく はるか昔に刃を交えた刻の記憶が 今の世界に降り注いだら 白く…

静かな太陽

いつまでも沈まない白夜の深夜 私は翼を広げて飛んでいる 太陽が薄く、弱く世界を照らしては居るけれど 人々は死んだように眠り、覚めない夢を見ているように 人が夢を見る度に私は長く飛んでいられる この世界自体が夢だから、 中での祈りはすべての意思、 …

自然の上に暮らすもの

壊れてしまったら直せば良い。 人は壊れなければ直さないから。 良いものも悪いものもずっとそのままに。 人は弱い生き物だから壊れないもの、 強いものを作りたがるけどみんな自然の上に暮らしてる 自然にはだれも勝てないよ 悪いものは良いものへ 良いもの…

三歩と半歩離れた距離

見失いそうになる 君のこと 忘れそうになるんだ 私のこと 君はまたそうやって笑顔で先に行くんだね 私が気づかない内にいつも私より三歩先にいく… 手を伸ばして 躓いても 君の場所まで、たどり着けないよ たまにね 分からなくなるよ このまま進んでも君の場…

砂の城-Sand castle-

誰も居ない砂浜 茜色の海岸 精巧な城 主人の居ない空の城あの人はどこに行ったのだろう 私をここに残して 静かに寄せる漣が少しずつ、本当に少しずつ切り崩す。 残された温かさすらもさらうように 私にはわからない いきなり砂遊びする君も。 子供じみた遊び…

Angel Of Distiny

果て無き旅路は当てもなく伸びてく 見渡す景色は一面の星空 疲れた翼を抱え込んだ天使 旅する大空は彼女には大きく 大気が震えて告げる運命の羽の魔法 広い世界、きっと居ると、 信じ続け羽をひろげ 揺れる景色、伝える人、 探し求め、次の空へ 果て無き夕暮…

星の便り-BLAKKandWHITE-

星の命が風化する。 黒から白へとうつろいゆく。 初めは黒い虚無だった、点が出来て肉が付き膨張を初めて星が産声をあげる。 星も生まれて時を刻んでゆるりと風化を始めてる。 黒から白へ、終焉へ。 緑は砂塵と熱波に姿を変える雪も徐々にかすかな悲鳴と共に…

歌置き場

ここには過去に日記で公開した藍内さんが歌った歌をまとめておいてあります・・・。とても恥ずかしいのでヘッドホンではきかないd・・・。 [VOON] 雷神の系譜 [VOON] 07_06_12__02TheBiggestDreamer [VOON] NoWayOut_07_05_26 [VOON] godknows_re

詩で刺繍する師の死

時間を架けて編みこんだ心の網がヤミと一緒に解かれてく。 プチプチプチと音を立て、瞬く間に解けていく。記憶のリンクがきれていく ぼくも君も誰だって、残念ながら有機的、幾らドライになったってヤミの歩みは止められない。 ヤミはどこまで進んで行った?…

大人を孵ろう子供に還ろう