天に舞う桜、雨に散る桜。
ひらりひらり。崩れてくイメージ。
ぽつりぽつり。染まる雷雲。
微睡んだ短き季節に散りゆく花
小さき花弁が徐々に崩れていく
完全な姿は見極める間もないほどに
花を咲かす先から崩れていく心。
ひらりひらり。はがれる仮面
ぽつりぽつり。加速する重み
降り始めた雨は欠片を押し流す。
雨が上がり夕焼け。
白と橙のコントラスト
移りゆくことで変わる世界。
雨が上がり夜が来る
漆黒と純白のモノトーン
時が止まる幽玄なる世界
ひらりひらり。舞い落ちる桜
ぽつりぽつり。つぶやく私
無限と虚無の境界線
今年も完全な姿は
見れなかったけれど
見れないことで判ること
comment:
雨宮 零様からの共通テーマ詩でございます。
ちなみにテーマ自体は『桜』『雨』だったんですが…。
いつの間にか桜がメインになっている件については
おそらく化け物桜西行妖の存在感のせいではないかと・・・。
世の中完全なものはだいたいがイメージや思い出の中にあってそれを目指そうとするも、曖昧なイメージは移ろいやすく、結果永遠と完全にはなれないという教訓。
もちろんその高みに近づく為にはやはり強いイメージを持たないといけない
ということも含めて・・・。
こんな感じですがいかがでしょうか?
ちなみに雨宮様のほうの詩の方は逆に紅魔館の咲夜さん的印象を受けたというのはこの船だけの内緒。
そんな素敵詩はこちら
「闇色幻想」
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