オリオンの道標

震える寒い朝に見上げる澄んだ空 冬の侘しい空気の下に歩いた他愛ない時間。 震えないように握った手も冷たい冬。夏のたびも冬のたびもほんの再会の喜びとともに。 特別な、特別じゃない日。震える寒い夜に見上げるオリオン 冬の澄んだ空の下に歩いた他愛な…

不思議の国のアリス

森の中を歩く私 不敵に笑う猫 退屈しない住人達 常に『良い子』を演じていた世界と違う不思議な世界。 ありのままの自分が許される安息の地。 虚偽の双子 陽気な帽子屋 繰り返すお茶会の話題 私が成長しない限り延々と続けられる輪廻。 成長しないために作ら…

鏡の国のアリス

女王の言葉を聞いてから どれくらいの間走っただろう? 私が私の世界を追放されてどれくらいたっただろう? 私は追われる者と変わっていた。 どこに行っても私は逃げていた。 白兎の姿は消え 猫も私の元から去っていった 空の色が変わり、世界は月の光しか射…

悪夢の国のアリス

この世界を離れてどれくらいたったのか 相変わらず時間の概念が薄れた世界 私は声に呼ばれて戻ってきた。 幾度目かの来訪 もう一人の私がとらわれたままの世界 望まれた再開 鏡は砕け、灰色の砂となりて砂漠となり 遠くに見える王城は蜃気楼に変わる 胴と別…

天に舞う桜、雨に散る桜。

ひらりひらり。崩れてくイメージ。 ぽつりぽつり。染まる雷雲。 微睡んだ短き季節に散りゆく花 小さき花弁が徐々に崩れていく 完全な姿は見極める間もないほどに 花を咲かす先から崩れていく心。 ひらりひらり。はがれる仮面 ぽつりぽつり。加速する重み 降…

お願い。

ねぇ、お願い。 私を見て。私を見つめて。 君の綺麗な瞳で私を見つめて。 私の眼の中の君自身が見えるくらい。 視線で私を貫いて動けなくしても良い。 その手でこのちっぽけなナイフを持って、その腕を私の胸に当てて。 ほら、試しにほんの少し前に押してみ…

世界の辺境で何を叫ぶ

広い宇宙の只中で 狭い世界の一部でしか使われない言葉で ちっぽけな僕たちが それぞれの思いの丈を電子の海へと吐き出していく 一緒に見てみたいと思わないかな? その想いがこれからどこに向かうのかを。

Pisces

魚は探していた。深い海の中で。 自分の対になる存在を。 でもそんなものは見つからない。 見つかるときは自分が生きることをやめるときだ。 それを知っている肴は今も泳ぎ続ける。 深い、深い空想の海の中を。 Pisces

東方萃夢想より夜が降りてくる

朝と夜の境 動と静の領域 間もなく夜が降りてくる どんな異質な存在も包み込む夜が降りてくる 生と死の住みか 夢と現の幻 あまりにも多くの概念が存在する 夜がなければ光は光じゃないだろう さぁ、もうすぐ懐かしい、故郷が降りてくる。 最萌え八雲 紫支援…

東方紅魔郷より上海紅茶館-Chinesetea-

陽の光も傾き出した。 明るい世界もあと半分、 そろそろ楽しいティータイム 茶葉にお茶請け、茶具に部屋。 最高級でおもてなし 紅い紅い紅茶を入れて ゆるりと外を眺めましょう。 仕事も休憩、さぁ如何? くれないいろのティータイム 紅い紅い紅茶を入れて …

東方永夜抄より幻視の夜-GhostyEyes-

満月の筈の夜空が欠けて見え、 兎が空を飛んで見え。 秋の夜空を眺めてる 別に欠けた月はどうでも良い でもすてきな事が起きそうな、 なにかが見えた夜だった、 太陽に隠された楽しい事が キット私を待っている。 夜が終わらないように時を止め、 ホウキを片…

Tr0:何気ない日々の中で・life stream・

灰色の空気をたたえる月曜の雑踏、 異様な模様を浮かべる金曜の人混み。何気ない日常の中で知らない内に加速していた社会の中。 進化する科学に人間の感情がついていかない時代の中。人との繋がりが薄く細くなるのが不安で愛だけは感じてたい。 考えているこ…

詩のカテゴリ

■土の部屋 Tr0:何気ない日々の中で・life stream・ 夢を護る夜の終わり 妖精の記憶 色の輪廻 選ばれなかった可能性 大人を孵ろう子供に還ろう 詩で刺繍する師の死 星の便り-BLAKKandWHITE- Angel Of Distiny 砂の城-Sand castle- 三歩と半歩離れた距離 …

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■土の部屋 Tr0:何気ない日々の中で・life stream・ 夢を護る夜の終わり 妖精の記憶 色の輪廻 選ばれなかった可能性 大人を孵ろう子供に還ろう 詩で刺繍する師の死 星の便り-BLAKKandWHITE- Angel Of Distiny 砂の城-Sand castle- 三歩と半歩離れた距離 …

風のたどり着く場所

替題:僕等の旅の行く末 朝の日差しが待ちにこぼれた 動き出した張れた町並み眺めて 気が付けばほら、あの街角に笑顔運ぶ 子供達がはしゃぐ あの公園からも聞こえてくる何気ない喧騒を見た 笑い声でさえ全て違う、抱きしめたい時を追いつづけるよ 世界中には…

close to me

人とは違う力は要らなかった。 愛する人と一緒に生きていたい 癒す力を使うその度に 私の廻りが次々、壊れていく 自分に無いもの恐れる人の想い 大切な物守りたいと願う想い この世界に生きる人間達 汚くも私と同じ生き物達 私はどうして生きているの? みん…

透明なマニキュア

歩いていた雑踏の街角 そこに誰が立っていたとしても 向かい風に視界を遮られ 消えた影が愛しいと思っても 気づいてる、忘れてるいつかの景色を 他愛の無いちっぽけな事ばかり気にして 大人ぶって、背伸びして 背を向けた日も 甘えた言葉あなたに掛けて欲し…

鳥の歌〜夢の記憶〜

消える鳥の記憶、昔見たあの景色 広すぎる世界、またたくように翔ける いつまでも。 どこまでも途切れない碧い空が 悲しくて不意に涙を流したよ。 静かに あの空はどこまで続くのかなんて 考えた事も無かった 世界に染みる蒼いベールが唯 鳥達を包む住処へ …

虹-Prism(AIRより)

夏の日の時間だけ 少し切り取った雨の日 雲間から覗いてた、光の筋が綺麗で 強く降る夕立じゃない、柔らかな通り雨だよ すぐに止んでまた夏を刻むんだ 小さな嵐も終わりを告げる 再び覗いた太陽は待ちこがれた子供のように 濡れた街を照らしていく まぶしく…

Each and every heart

セピア色、落ちる夕日、 過ぎる日々が懐かしい。 思い馳せてたあの日の道。 朝の日差しが降り注ぐ、 爽やかな光と冷たい風。 後ろからにぎやかな声、 いつもの顔と温かい夢 こんな何気ない日常、退屈な日、 そんな普通と言う事にほほえむ私。 Comment:某所で…

Memorys Off

原曲:memorys off 出典:KID『memorys off』より 何時の日も忘れずにいつも感じていた 自分の大切な物を確かめながら あなたの後ろだけずっと歩いてた 隣には一緒にあの娘も居たね 辛い時だって3人で歩いて あの日の想いも続く気がした この先までずっと。 二…

頑張れは残酷な言葉

頑張れは残酷な言葉。 どんなに足掻いても無理なことだってある 「たとえそれが幾億分の一の可能性だったとしても 『かもしれない』があるなら頑張れ」 分かるけどそんなに私は強くない 頑張れは残酷な言葉。 弱いものを追いやりもする残酷な言葉。 無責任に…

潮騒の彼方に

無限に続く潮騒もはじまりの時はあった 海岸にたたずみ、貝殻を落とした音で気付いた。 月に宿した力が波を呼ぶ。 海に潮騒を、空に昼夜を、人に運命を。 形を変え、姿を変えて波は狂う、 皆を等しく飲み込もうと。 海に始まり、海に終わる。 イデアに刻む自…

雨の音色

降り注ぐ雨の一つ一つが私の心を傷つける。 交差点で君を見た日もこんな切ない雨だった 歩く君を横目に私に気づかない君の顔 とてもまっすぐには見られなかった 雨の路地を傘を差さずに歩いてく 他人を見る目で見られたくない 恐れた涙を隠すように。 いつか…

夜の不安

何かが急に不安になるときがある 夜の闇は僕たちを優しく包んでくれるけど 安息の繭の中で沢山の事を考えて居たんだ。 先の見えない明日の恐怖 今まで積み上げた歴史の積木の脆さ 夜になると眩しい光に隠された 本質だって見えてくる。 だれも居ない夜の公園…

言霊の迷宮

言葉の糸を織り込んで 心の絵画を書いていく 綺麗な言葉、汚い言葉、悲しい言葉。 目蓋の裏に浮かんだ言葉 何を選ぶか私次第。 自由だから悩みもする 言葉を紡ぐ者はだれしも落ちる言葉の迷宮 似た言葉、表せない気持ち、 全てが鏡となって私を写す。心をう…

真琴。

真なる音を奏でる竪琴。心を奏でる映し鏡。 弦を爪弾く度に心情が、響かせる度に信条が。 奏者は聴衆の為に 聴衆は奏者の為に 真なる竪琴は誰が為に鳴る? 矛盾を抱えた真琴は真ではないのか私は誰の為に生きてるのか 誰のために音を奏でるのか。 コメント:…

イルカ

イルカは夢を見る 人間には理解できない星の夢を共感して、 母なる海に抱かれて自然の理だけに縛られる 世界で一番自由な存在 水面は僕達が見た空の天井 陸地は彼らの宇宙 水底は母なる大地だった 宇宙から取り入れた息は 再び宙へと昇っていく。 そこに地球…

キモチ

新しい気持ち、 また私にはなかった 気持ちが生まれた。 好き、楽しい、悲しい、怒り 私は最初4つだけだと思ってた 「好き」だけど「悲しい」とか 「楽しい」けど「怒ってる」とか 新しい感情が生まれるたびに 迷うけれど 疲れるけれど 心が少しだけ ほんの…

ガラクタ箱

クッキーの入っていた箱 きれいにラッピングされた箱 食べられた後の箱を貰って 宝物を居れようと思った 川辺で拾ったきれいな石 みんなで作った粘土細工 山に成る金色のドングリ いつのまにか消えていた 捨てたかも知れない どこかにあるかも知れない 今思…