ガイア園芸部SS『Wandering Night』

いつもオンラインセッションでばかりやっているアルシャードガイア瑞珠学園園芸部パーティでのOPっぽい一幕。
部長 道明寺 朱巳と呼び出された部員 ディーン=ランバート(PL=月臣君)



ディーン君がオンラインでのシナリオ中でNPCの少女を助ける為に世界樹の守護者の役職を引き受けてしまい卒業してしまったのでたまには出して上げようと思ったのだけども・・・。
よくよく考えれば人のキャラ使わなくても同じく参加者のマイミク磊落さんがすでにディーンと同じく吸血鬼、それにNPC副部長も吸血鬼だったなぁ・・・。何かダンピール多いなぁこのクラブw


ん・・・?でも確かにディーンじゃなくて副部長にすればそのままOPで使えるなぁ・・・。よし書き換えよう。




『Wandering Night』
「こんばんわ。」
「あぁ、ようやく来たわね。」
「部長。こんな時間に学校に集合なんて良いのか?」
「あれ?おかしいなぁ、メールでは『学校』じゃなくて『部室』集合って書いたんだけどな。」
「同じ事じゃないのか?」
「あまいわねぇ。まぁ、ここは特殊な結界の中だから仕方ないかなぁ?」
「結界?なにも感知できなかったぞ?」
「だから特殊な結界なのよ。私たちが戦闘中に使うようなのじゃなくってお稲荷様の結界。園芸部の部室は人間の世界と狐の幽界、それぞれの世界の中間地点くらいにあるのよ。」
「あぁ、あの部室の隣の社か?」
「そうそう、あの社から簡単に里帰りできるの。すぐとなりに実家があるような感じ?」
「それって、そもそも里帰りっていわないんじゃないかねぇ?毎日実家に帰れるんだから。」
「し、失礼ねっ!これでも私、こっちの世界で一人暮らししてるんだからね。」
「それは・・・、何というか家出少女みたいだな。」
「ムキー!一言余計なのよっ!」
「はいはい、親御さんの愚痴は後で聞くから。それで今夜の趣旨は何だ?」
「だから、別に家出している訳じゃないんだってばまったく・・・。まぁ、今日来てもらったのは新聞やメディアの記事になっていない様な小さな事なのよ・・・。」
「へぇ。また何か裏で起こっているのか。」
「そう、具体的には児童誘拐?」
「誘拐?それって普通は事件にならないか?」
「そうなんだけど・・・。被害者の少年少女は翌日か、遅くても3日後にはちゃんと家に戻ってるのよ。」
「それって先輩と同じく家出なんじゃないか?」
「それ以上言うと怒るわよ。」
「続けて下さい。」
「コホン・・・、それでね、ちゃんと家に戻ってくるって言うんであんまり表沙汰にならなかったらしいんだけど・・・。その間のその子達の記憶が曖昧なの。」
「記憶操作か・・・?それじゃやっぱりお前が犯人なんじゃないか?」
「・・・本っ当にぶつわよ?確かに一人だったらそんな芸当もできるけどね。だから同族の可能性は否定できない・・・。でも今の所はまだ特定できていないの。今のところは・・・。」
「それで園芸部としてはどうするんだ?」
「今の所はまだ事を大きくしたくない。だから今夜声を掛けたのも君だけ。できれば現場を抑えに行きたい。」
「判った。とりあえず夜の街の探索か。二手に分かれるか?」
「んー。それも良いけど妖怪二人で夜の街を闊歩するのも面白いと思わない?もちろん何かあったときはみんなも手伝って貰うけど。」
「・・・。さてはまた何か企んでいるな?」
「そんな事はないわよ・・・。ただ・・・。嫌な予感がするだけ・・・。」
「部長?」
「ううん、何でもない。じゃ、行こ?」
「あ、あぁ。」

                                • -

sent from W-ZERO3