静かな太陽




いつまでも沈まない白夜の深夜
私は翼を広げて飛んでいる


太陽が薄く、弱く世界を照らしては居るけれど
人々は死んだように眠り、覚めない夢を見ているように
人が夢を見る度に私は長く飛んでいられる


この世界自体が夢だから、
中での祈りはすべての意思、
中での夢はすべての力


太陽が沈まないように祈る
太陽が照らしても起きてこない住人
その闇は深淵よりも眩しい夢の世界


目が覚めたらまた、白い天井、白い人
張りついた笑顔が私を待つ
人は居ても人間は居ない死んだ世界


例え偽りの世界でも、私は人間の居る世界に居たい……。
 

コメント:暗いですね、世の中には心情のコントラストというものがあって

明るいのに暗いとか高いのに低いとかよくあります

多分この人の中のイマージュが変容しt・・・