翼をください





ずっとふさいでいた僕の部屋
青い鳥がやってきた。
彼は不思議な顔をして、僕に向かって鳴いたんだ


僕は初めて窓の外を見たと思う、
歩いて行った窓に居る彼に触れてみたかったけれど
彼は陽気に一声鳴いたあと翼を広げて飛び立った。


僕は部屋を飛び出した。
外に何があるかはわからないけど
飛び立った彼は僕と遊ぶ様に
ギリギリを飛んでいく。


幸せを運ぶ青い鳥を捕まえる翼が欲しいと僕は願った。
外にも出なかった僕の言葉。


でも僕は考えた
『翼で一緒に飛べるなら幸せの鳥なんか要らないんじゃないか』
そんな事を考えていたら僕の足は止まってた。


彼はそのまま高みを飛んでった。

妙に明るい知らない世界が開けていた。