鏡の国のアリス

女王の言葉を聞いてから
どれくらいの間走っただろう?


私が私の世界を追放されてどれくらいたっただろう?
私は追われる者と変わっていた。


どこに行っても私は逃げていた。
白兎の姿は消え
猫も私の元から去っていった


空の色が変わり、世界は月の光しか射さなくなった。
枯渇した想像力は過去の幻影を繰り返すのみ。


至る所に生まれた合わせ鏡が
無限に光と追っ手を生み出した。


「これは貴女が見ている夢の話。」
誰かが私に語りかけた。
そんなことは知っている。
全てのほころびがきしみ始める音が聞こえる。


鏡は割れて世界を歩く度に増える傷跡
そこで私はもう一人の私と出会う。

女王の言葉を聞いてから
どれくらいの間走っただろう?


もう一人の私がたっていた。
もう一つの世界がそこから始まった。



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コメント:
第二段と言うことで鏡の国も作成。
時間軸的には不思議の国の直後ではあるものの
現実でもずっと逃げ続けています。
情景的なイメージとしては・・・。
カーク・レイナードって言う画家が居てね。
水晶やらオーロラやら、妖精やユニコーン何かを書く人でね
そんなイラストをイメージしてみたり・・・。